木造校舎の建築事例をご紹介!セブン工業の技術でサステナブルな大規模木造建築を実現
日本をはじめ世界の国々で取り組んでいる持続可能な開発目標「SDGs」。
企業活動から普段の生活まで、サステナブルへ取り組むことは当たり前になりました。
皆さんは、このサステナブルへの取り組みの1つとして、様々な建造物の「木造への転換(木質化)」が注目されているのをご存知でしょうか?
■世界的な「木をつかう」建築へのシフト
木造建築は、鉄や鉄筋コンクリートの建物よりも少ないエネルギーで建てることができ、建築にかかるCO₂の総排出量を削減できるうえ、建築物に炭素を固定することが可能で、大規模建築に木をつかうことが環境への貢献に繋がります。
さらに木は、温かみ・木目による「1/fゆらぎ」と呼ばれる癒し効果や、優れた調湿効果、フィトンチッド(木の香り)による消臭・防ダニ・防カビ等の作用、木の色合いや香りが情操教育にも適しており、ストレスを少なくする・疲れにくくする効果などがあることが明らかになっています。
このようなことから、一般住宅はもちろん公共施設やビルなどの大規模な建築物でも、木材を利用して建物を建てることが増えており、建築は世界的に、環境にも人にも優しい「木をつかう」建築へシフトしています。
■地域の木を使った木造校舎の事例をご紹介
セブン工業は創業当時から木と向き合い、集成材を用いたプレカット事業、パネル事業、建装事業などの「木構造事業」で大規模な木造建築に注力してきました。
その豊富なノウハウと技術で、大規模建築物の木造への転換に貢献しており、様々な企業からも注目いただいています。
今回ご紹介するのは、岐阜県内小学校の木造校舎の施工事例です。
「地域の木材をふんだんに使用した温かみのある学校」という素敵な企画のもと、延べ面積約4,400平米の大規模な2階建木造建築の工事がスタートし、私たちセブン工業は、木材の保管、プレカット加工、建て方工事・施工管理を担いました。
■加工前の大量の木材を適切に保管!
木材を最適に保管するためには、カビを防ぐ、風通しを良くする、湿度を低く保つ、反りを予防した置き方をする、など様々な条件をクリアする必要があります。
セブン工業にはこれらの条件を満たす広大な屋根付きの保管スペースを有しており、今回の木造校舎の工事では、1,000㎥(立方メートル)もの大量の木材を保管しました。最適な環境で木材を保管することで、建てられた後も、子供たちが長く・安心して校舎を使用できる木材を提供しています。
さらに、保管スペースとプレカットを行う工場が隣接しているため、輸送コストも輸送にかかるCO₂も最小限に抑えることができました。
■大規模で複雑な木材加工ができる設備と技術!
今回の木造校舎には、幅6メートルもある大きな階段、シンボルツリーがならぶ吹き抜けの空間、開放的な教室などがあり、デザイン性と子供たちの過ごしやすさを両立した設計になっています。
このような設計の実現に必要なのが、大規模かつ精密・複雑な加工を施した構造部材です。
セブン工業では、ドイツ製大型汎用加工機フンデガーを導入しており、特殊な収まりに対応した大きな木材を、大量に安定生産することが可能です!
意匠図をもとに弊社内で部材の細かな収まりをCAD設計し、フンデガーをはじめとする生産設備で高品質なプレカット部材を製造・納品しています。
さらに、高さ8メートルもあるヒノキのシンボルツリーも弊社で手加工を施しました。
プレカット加工だけでなく、手加工も駆使して様々な建築に対応しています。
■木構造をトータルで手がける技術でSDGsや環境に貢献しています。
このように今回は、木材保管から、CAD設計、特殊加工、生産管理、施工管理まで、すべてのフローでセブン工業の技術力と対応力を発揮し、地域の木材をふんだんに使用した大規模な木造校舎の木構造を実現しました。
世界的に建築が「木をつかう」ことに転換する今、セブン工業は、これまでに培ってきた大規模木構造のノウハウと技術でSDGsや環境問題の解決に貢献していきます。
一般住宅はもちろん、大規模な木造建築をお考えの方は、ぜひ一度セブン工業へお気軽にご相談ください。