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2023年04月13日

兼松由奈選手 レースレポート【新城ラリー2023】

こちらのシリーズコラムでは、当社がスポンサー契約をしているラリードライバー兼松由奈選手の情報や、ラリーの魅力などをお届けしていきます。

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兼松選手から、3月に愛知県新城市で行われた「新城ラリー2023」のレースレポートが届きましたのでご紹介します!

私たちも最終日のレースを観戦・取材させていただきましたが、雨で苦戦を強いられたとはいえ、兼松選手の安定感のある走りやコーナリング、うなるエンジン音に熱くなるものを感じました。
次戦は新しい車両で挑む「ツール・ド・九州2023 in 唐津」(佐賀県)です。今後も兼松選手を応援していきます。


新城ラリーは全日本ラリー選手権の中でも最大規模のイベントです。
取材日は悪天候にもかかわらず大勢のファンが来場し、激走するラリーカーをカメラに収めたり、ご当地グルメの飲食ブースやトークショー、有名選手のデモンストレーションがあったりと、ラリー初心者でもいろいろな楽しみ方ができるイベントでした。

興味ある方は来年の開催や他のエリアでの大会もチェックしてみて下さいね。

そもそもラリーってどんな競技?と思っている方のために、ラリーの基本的なルールや全日本ラリー選手権についても簡単にご紹介していますので、ご参考にしていただければ幸いです。




 



兼松由奈選手 レースレポート
新城ラリー2023


1.レース概要
2.結果
3.レポート

●ラリーの基本ルール
 




1.レース概要

■競技会名称
 2023年JAF全日本ラリー選手権第2戦
 新城ラリー2023 Supported by AICELLO

■日程
 2023年3月3日(金)~3月5日(日)の3日間

■場所
 愛知県新城市及び岡崎市(一部豊川市域を通過)

■参戦車両
 スズキ スイフトスポーツ RPN

■ドライバー/コドライバー
 ドライバー   兼松由奈(かねまつゆうな) 
 コドライバー  槻島もも(つきしまもも)
 ※コドライバーとは、助手席に座って運転手に指示を出すナビゲーターのことです。

■コース概要
 種目:スペシャルステージ(SS)ラリー
  ・SSの路面    ターマック(舗装路面)
  ・SSの数     11
  ・SSの総距離   63.66km
  ・コース総距離 329.13km



2.結果

 JN4クラス 5位/9台 
 総合順位(全日本選手権) 23位/51台



3.レポート

■LEG1(1日目)
1日目はSS1県営新城公園から始まり6本のSSを走行しました。
天候は晴れで路面はドライ、気温は低すぎず良いコンディションでの走行でした。

JN-4クラスは9台での順位争いとなり、前半3本は、車両のフィーリングを確かめながらの走行でクラス7番手タイムでしたが、初の車両としては悪くないタイムでした。

お昼のサービスを挟み、後半3本は少しずつペースを上げて走行しましたが、ギア選択やスピード感の違いが難しく、6位と1.6秒差の5位で1日目を終えました。

1日目時点で75台中10台がリタイアする、難しく過酷なラリーとなりました。


 

 


■LEG2(2日目)
2日目は午前10時頃から雨予報となっており、朝一でレインタイヤを用意していただき、前半2本は昨日と同じドライタイヤで走行しました。

6位の前田/勝瀬組のペースが上がり、午前の2本終了時には15秒程リードを許してしまいました。SS8の額田が非常に難しく、ここで大きく差を付けられてしまったことが要因です。

お昼のサービスまでに雨は降らず、雨量を予想しながらのタイヤ選択でレインタイヤを選択しました。
SS9スタート前に雨が降り始めましたが、レインタイヤはこれまでに使用したことがなく、タイヤの使い方やグリップの限界が分からず、苦戦を強いられてしまいました。
途中から雨となり、路面のコンディションが変わってしまうという難しい状況下でしたが無事完走しクラス5位となりました。

2日間でのリタイア車両は合計で16台となる非常にサバイバルなラリーでした。


 

 


■次戦に向けて
今回は、使用した改造範囲の狭いRPN車両でしたが、次戦からは改造範囲の広いRJ車両での参戦となります。
ボディ剛性も変わり、車両のフィーリングも大きく異なるので事前テストを入念に行って挑みます!

タイヤも過去に使用したことのない銘柄を使用する可能性もあり、こちらもしっかりとテストをしておきたいです。

唐津戦は今回の新城戦よりもSS距離が長いので、ペースノートの精度と、コドラ槻島ももとのコンビネーションをもっと磨いて挑みたいと思います。





 




●ラリーの基本ルール

ラリーってどんな競技?という方のために、基本的なルールをご紹介します。
広大なエリアを使って競技を行うラリーでは、すべての競技車がルールに従って走っています。
そのしくみを知れば、観戦もいっそう楽しくなりますよ!

※引用:冊子「新城ラリー2023 OFFICIAL PROGRAM」より


 


■ラリーのしくみ
ラリーは「スペシャルステージ(SS)」とよばれるタイム計測区間と、SSからSSへ移動する区間となる「リエゾン」(ロードセクション)、ラリーカーの整備や修復を行う「サービスパーク」などで構成されています。

ラリーカーはサービスパークを拠点に、リエゾンを交通法規に従って一般車として移動し、SSを目指します。SSを走り終えたラリーカーは再びリエゾンを走って次のSSへと移動することを繰り返し、再びサービスパークへ戻ります。

すべてのルートや目標到着時間は指定されており、ルートを外れたり、指定された時間より早くても遅くてもペナルティが科されます。


■勝敗の決まり方
基本的に土曜日と日曜日の2日間を使って、いくつものSSを順番に走行します。
各SSの走行タイムをすべて積算し、これにペナルティタイム(スタート時のフライングなど)を加え、最も合計タイムが少ないクルーが勝ちとなります。

SSタイムは、各SSのスタート地点とフィニッシュ地点に設置されたセンサーで10分の1秒単位まで計測されます。


■全日本ラリー選手権とは?
全日本ラリー選手権は、国内におけるラリー競技の最高峰の大会です。
各クラスの順位に応じて上位のクルーにポイントが与えられ、シーズンを通してベスト6戦分のポイントの合計で総合順位が決まります。

2023年の全日本ラリー選手権は、北は北海道、南は九州まで全8戦のスケジュールとなっており、今期はグラベル(未舗装路面)が2戦、ターマック(舗装路面)が5戦、スノー&アイス(雪や氷の路面)が1戦組まれています。

全日本ラリー選手権スケジュールはこちら >>


 




■2023年JAF全日本ラリー選手権
第2弾「ツール・ド・九州2023in唐津」レポートはこちら >>

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第4弾「YUHO RALLY TANGO」レポートはこちら>>

第5弾「ラリーハイランドマスターズ 2023」レポートはこちら >>

■2024年JAF全日本ラリー選手権
第1弾「Rally 三河湾2024」レポートはこちら>>

第2弾「ツール・ド・九州2024in唐津」レポートはこちら>>

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