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2023年05月29日

兼松由奈選手 レースレポート【ツール・ド・九州2023in唐津】

こちらのシリーズコラムでは、当社がスポンサー契約をしているラリードライバー兼松由奈選手の情報や、ラリーの魅力などをお届けしています。

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今回第2弾コラムでは、4月に佐賀県で行われた「ツール・ド・九州2023in唐津」のレースレポートが兼松選手より届きましたのでご紹介します!




 



兼松由奈選手 レースレポート
ツール・ド・九州2023in唐津


1.レース概要
2.結果
3.レポート
 




1.レース概要

■競技会名称
 2023年JAF全日本ラリー選手権第3戦
 ツール・ド・九州2023in唐津

■日程
 2023年4月14日(金)~4月16日(日)の3日間

■場所
 佐賀県唐津市、伊万里市 周辺

■参戦車両
 スズキ スイフトスポーツ RJ車両

■ドライバー/コドライバー
 ドライバー   兼松由奈(かねまつゆうな) 
 コドライバー  槻島もも(つきしまもも)
 ※コドライバーとは、助手席に座って運転手に指示を出すナビゲーターのことです。

■コース概要
 種目:スペシャルステージ(SS)ラリー
  ・SSの路面    ターマック(舗装路面)
  ・SSの数     12
  ・SSの総距離   85.74km
  ・コース総距離 328.44km



2.結果

 JN4クラス 8位/10台 
 総合順位(全日本選手権) 33位/56台



3.レポート

■LEG1(1日目)
土曜日の天気予報はAM小雨、PM曇りで、前日の雨で路面は濡れており、朝はサービスパークもSSコースも霧雨が降っていたため、タイヤはレインタイヤの201Rを選択。

SS1 SANPOUを走り想像していたよりもグリップが高いと感じましたが、SS2 UCHIURA,SS3 HACHIMANの路面はSS1 SANPOUに比べて滑りやすく、ステージごとの路面に合わせて走らせ方を変える必要がありました。

SS3ではハイスピードの区間で濃い霧があり、かなりペースを落としてしまいました。

午後は上がる予報の雨が上がらず、タイヤはレインタイヤ201Rのまま後半のループへ。
朝よりも雨が降っており小雨でやむ気配はなく、天気予報は外れたようでした。

後半3ステージはどこも霧が濃くなってきてペースアップはできませんでした。
他の選手も滑る路面やタイヤ選択でタイムがばらついていた印象でした。


 

 


■LEG2(2日目)
天気予報はAM曇りPM雨というものと、1日中曇りというものがあり、天気の予想ができない中でのLEG2スタートとなりました。

雨は明け方にあがり、朝のサービスパークは少し太陽が覗くような状況ですが、コースは木々が生い茂っているため路面は乾いていないだろう、という判断でレインタイヤの201Rを選択。

雨は降っていないものの、LEG1でも走行したSANPOUの逆走では路面は昨日よりも滑りやすくなっていました。

レインタイヤを選んだことが良かったようで、日曜日1本目のSS7ではクラス3番手タイム。
その後のギャラリーステージSS9ではクラス2番手タイムも出て、上の順位の選手とのタイム差が約2秒程度になりました。

昼のサービスでも雨は降らず、路面は乾きつつあるような状況でした。
この後雨が降るか予想できませんでしたが、少しでも降ればレインタイヤで走れると考え、前後ローテーションだけしてレインタイヤで後半ループへ。

午前ループ終了時点では8位でしたが6位まで2秒程度だったので、午後は筒井/ 古川組、東/ 藤澤組から離れないようにペースを維持して順位アップを狙いました。

しかし雨は降らず、路面は全体的に乾いていて部分的に濡れている状況となり、レインタイヤでは不利なコンディションに。
スペアにドライタイヤ2本を積んできた選手は、SS直前にフロントタイヤをドライタイヤに交換するような路面状況でした。

私はスペア1本のみだったのでレインのまま走行。
ドライタイヤを選択していた選手に大きく離され、8位のままフィニッシュとなりました。

最終SSではレインタイヤを選択していた中では恐らくトップタイムで、JN4クラスで戦える手ごたえを感じることができました。


 

 


■次戦に向けて
今回のラリーで周りの選手とのギャップや自分の位置が把握できたため、次戦では上位入賞を目指します。

今回はレインタイヤのみを使用したため、4月に新しく発売したドライタイヤを次戦で使用できるのが非常に楽しみです。
また、ペースノートの精度にはまだまだ問題があり、今回同じコースの同じあたりでコドラがノートロスト(読んでいる場所と走っている場所が合わなくなる)してしまったため、ノートの作り方に問題があるようでした。

霧などの有視界走行ができなくなる場面でペースが落ちてしまったこともペースノートの問題で、全体のペースを安定させるためにはペースノートのレベルアップは必須課題です。

車両の初戦ということで、車両も少しですが改善の必要な部分がありました。
次戦までのインターバルが非常に短いですが、車両も微調整を行います。
今後とも応援よろしくお願いいたします!



 




■2023年JAF全日本ラリー選手権
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