兼松由奈選手 レースレポート【Rally 三河湾2024】
こちらのシリーズコラムでは、当社がスポンサー契約をしているラリードライバー兼松由奈選手の情報や、ラリーの魅力などをお届けしています。
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今回のレースは、2024年JAF全日本ラリー選手権のシーズン第1戦。
3月に愛知県蒲郡市、岡崎市、豊川市及び額田郡幸田町で行われた「Rally 三河湾2024」のレースレポートが兼松選手より届きましたのでご紹介します!
兼松由奈選手 レースレポート
Rally 三河湾2024
1.レース概要
2.結果
3.レポート
1.レース概要
■競技会名称
2024年JAF全日本ラリー選手権第1戦
Rally 三河湾2024 Supported by AICELLO
■日程
2024年3月1日(金)~3月3日(日)の3日間
■場所
愛知県蒲郡市、岡崎市、豊川市及び額田郡幸田町
■参戦車両
スズキ スイフトスポーツ RJ車両
■ドライバー/コドライバー
ドライバー 兼松由奈(かねまつゆうな)
コドライバー 槻島もも(つきしまもも)
※コドライバーとは、助手席に座って運転手に指示を出すナビゲーターのことです。
■コース概要
種目:スペシャルステージ(SS)ラリー
・SSの路面 ターマック(舗装路面)(一部グラベル SS11/14 約500m)
・SSの数 14
・SSの総距離 80.52km
・コース総距離 253.05km
2.結果
JN4クラス 6位/7台
総合順位(全日本選手権) 34位/90台
3.レポート
■LEG1(1日目)
今回のラリーは2日間とも天気に恵まれ雨の心配はありませんでしたが、1日目はSS1ヒメハルの車両火災によるステージキャンセルから始まりました。
その後SS2,SS3とショートステージから走り始めることとなりましたが、得意なサーキットステージでもトップから3秒以上遅く、もどかしいスタートとなりました。
その後SS4幸田遠望峰山はハイスピードな2車線のコース。
このコースも道はすごく好きなのですが、レッキのときから路面の土や葉の位置が変わっていたり、道のギャップも多く、その場で判断しながら走るのが難しいステージでした。
サービスではブレーキエア抜き、ギャップで打った下回りチェックをしてもらい午後のループへ。
午後のSS5西浦シーサイドロードでは、大きくミスをしてしまいタイムダウン。
ターゲットタイム(ステージ開始地点に到着しなければいけない時間)も短く、バタバタの中でのスタートして焦りがそのまま運転に出てしまいました。
その後SS8では、SS1がキャンセルになったことで今回のラリーでまだ走っていなかったラリーらしい林道のヒメハル。
ダーティかつタイトなヘアピンや下り勾配などが難しく、良い走りができず、クラス6位のまま1日目が終了しました。
■LEG2(2日目)
2日目も快晴ですが、2日目のステージは10km を超えたかなり汚く細い林道が2本あり、緊張感が高まっていました。
SS9,SS10とも経験したことのない汚れた林道で、道の上にいるのがやっと、という状況でどうしたらいいのか分からないまま午後へ。
午後のSS12でようやく、こういった路面の乗り方を少しつかみタイムアップ。
コドライバーも苦戦していたようで、コーナーの数が多くすぐに次のコーナーを読まなくてはいけないのに、路面が悪くペースを落としているところではノートが速すぎてしまったり、2 人の息を合わせるのも難しいステージでした。
最終SSのグラベルジムカーナステージを終え、無事完走することができましたが、悔しい開幕戦となってしまいました。
■コ・ドライバー レポート
シーズン初戦となった三河湾ラリー、初めての開催ということで楽しみもありつつ不安も抱えながら挑みました。
金曜のレッキは台数も90 台近くと多く、更に道も狭く悪く、前に車両が並んでしまい自分のペースでレッキが出来ない林道が多かったです。
土曜からのラリー本番は、時間がタイトで次のSS に間に合わないかもというシーンが多々ありました。
道も前走車が走って綺麗になっている道もあれば、逆に汚く走りにくくなってしまった道、途中リタイヤ車両も何台もあり、ドライバーはその時の路面を見ながら走行をしないといけなかったので大変だったと思います。
コドライビングでも、似た道が多いものの路面によって読むペースが変わりその時の判断が大変な道が多かったです。
日曜の午後は少しペースを取り戻し、由奈選手らしい走りができていた気がします。
時間がタイトでSS 前にドライバーの由奈選手も焦らせてしまい、思うような走りをさせてあげられず自分の力不足を体感したラリーでした。
次戦の唐津では、本来の由奈選手らしい走りをさせてあげられるようなサポートをしていきたいです。
またドライバーの由奈選手と共に頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。
■次戦に向けて
今回の反省点は沢山あり、μが低い路面や汚れた路面の経験値が無かったことが大きく、また外乱以外にも、タイトなアイテナリーで焦ったりステージ前の準備不足などクルーも落ち着いて走れなかったことなどがあります。
次戦の唐津戦は、昨年と違ったステージが使用されますが、唐津のステージは比較的クリーンな道が使用されるため実力を発揮できるよう準備を進めます。
今回の反省点である汚れた路面は、データや車載を見ながら次戦ではペースアップできるようにしていきます。
経験の少ない部分がかなり出てしまったラリーでしたが、次戦では得意な路面ではタイムを出し、苦手はペースを落とさず走り切れるように、コドライバーとともに息を合わせて頑張ります!
応援よろしくお願いいたします。
■2024年JAF全日本ラリー選手権
第2弾「ツール・ド・九州2024in唐津」レポートはこちら>>
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