兼松由奈選手 レースレポート【ツール・ド・九州2024in唐津】
こちらのシリーズコラムでは、当社がスポンサー契約をしているラリードライバー兼松由奈選手の情報や、ラリーの魅力などをお届けしています。
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今回のレースは、2024年JAF全日本ラリー選手権のシーズン第2戦。
4月に佐賀県唐津市で行われた「ツール・ド・九州2024in唐津」のレースレポートが兼松選手より届きましたのでご紹介します!
兼松由奈選手 レースレポート
ツール・ド・九州2024in唐津
1.レース概要
2.結果
3.レポート
1.レース概要
■競技会名称
2024年JAF全日本ラリー選手権第2戦
ツール・ド・九州2024in唐津
■日程
2024年4月12日(金)~4月14日(日)の3日間
■場所
佐賀県唐津市 周辺
■参戦車両
スズキ スイフトスポーツ RJ車両
■ドライバー/コドライバー
ドライバー 兼松由奈(かねまつゆうな)
コドライバー 槻島もも(つきしまもも)
※コドライバーとは、助手席に座って運転手に指示を出すナビゲーターのことです。
■コース概要
種目:スペシャルステージ(SS)ラリー
・SSの路面 ターマック(舗装路面)
・SSの数 12
・SSの総距離 76.78km
・コース総距離 348.81km
2.結果
JN4クラス 7位/7台
総合順位(全日本選手権) 36位/58台
3.レポート
■LEG1(1日目)
ハイスピードで綺麗な路面の得意なステージでもあるSS2ではクラス3番手タイムでしたが、その後は苔に翻弄されタイムダウン。
昼のサービスではタイヤローテーションをし、リアタイヤをフロントへ、リアへはレインタイヤの201Rを履き午後のループへ。
トップの高橋/ 箕作組がリアタイヤにレインタイヤを履かせていることもあり、試すことに。
しかし、唐津の路面はタイヤへの攻撃性が高く消耗が激しいため、フロントはローテーションではなく新品タイヤを選択するべきでした。
SS5はキャンセルとなり、2本のSSを走行。
午後はわずかにタイムアップはしたものの、ライバルとは差を付けられたまま、クラス6位で1日目を終えることとなりました。
■LEG2(2日目)
2日目は、フロントに新品のドライタイヤ301RMを履き、リアに昨日のレインタイヤ。
色々なセッティングを試すため、リアの空気圧を普段より0.2高めて走行してみましたが、あまり得意なセッティングではなく、タイムも上がらないまま午後のループへ。
午後は前後ドライタイヤ301RMを履き、空気圧を今までと違う数値で走行。
空気圧を下げてみたり、前後のバランスを変更したりしながらの走行で色々なパターンのデータを取ることができました。
タイムは上がらないまま、順位を落としクラス7番手にて完走となりました。
■コ・ドライバー レポート
今回の唐津も、皆様応援・サポートいただきありがとうございました。
三河湾を経て自分のコドライバーとしての技量不足を痛感し、1か月間コドライバーの先輩に勉強させていただき挑んだ唐津でした。
唐津は左右にくねくね曲がる似たようなコーナーが多く、コドライバーは酔いやすいのと、ペースノートをロストして(見失って)しまうとなかなか戻れない道が多くあるラリーです。
初日のレッキは時間にも余裕があり、三河湾に比べると路面も良く余裕を持って進める事ができました。
本番1日目のLeg1は、1本目の10キロのSSで前走車に追いついてしまうというトラブルはありましたが、午後は前走車とタイムを空ける対処をしていただき、2本目は問題なく走行が出来ました。
午後はSS5がキャンセルになりクラス全台同タイムを与えられ、順位を上げるチャンスがまだある中終えました。
Leg2は、前日よりSSの距離は短いもののコケやギャップなど、路面に気をつけながら走行をしなければならないコースでした。
走ってみるとコケなどの路面の状態をノートを入れ切れておらずペースが上げられなかったり、ノートチェックで直したハイスピードコースが直しきれておらず読み遅れたりしてしまいました。
思うようにペースが上げられずライバルにはタイム差をつけられてしまいましたが、午後はタイヤの空気圧を変えてみたり次に向けて色々と試しながら挑みました。
クラス7位ということでなかなか結果に結び付かず悔しい思いもありますが、コドライバーとして勉強してきた事が実践できた成長と同時に、ノートの情報の少なさ・読み遅れるタイミング等の今後の課題も分かり良い経験ができた大きな1戦になりました。
まだペースノートやSSごとの車両のセッティングなど出来ることは沢山あるので、次の久万高原まで時間はないですがドライバー・チームと共に、結果を出せるように頑張っていきます。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
■次戦に向けて
今大会では、得意な路面ではペース良く走れたものの、全体のレベルもかなり上がり、追いつけないままクラス最下位でのフィニッシュになってしまいました。
しかし、コドライバーの成長がすさまじく、今まで以上にスムーズにラリーを進めることができました。その結果、今の課題やドライビングの問題点が明らかになり、収穫の多い1戦となったことは間違いありません。
コドライバーの成長に対しドライバーが追いついていない部分も多いのですが、お互いに高めあえるよい状況となり、チームとしても1歩前進したと感じられました。
次戦久万高原までは約1週間、その次の丹後ラリーも目前に迫っていて、短いインターバルのなかでどれだけ準備してこれるかが勝負に大きく関わると思っています。
今シーズンの開幕から良くない結果が続いてしまっていますが、ここで流れを変えられるよう頑張ります!
次戦もよろしくお願いします。
■2024年JAF全日本ラリー選手権
第1弾「Rally 三河湾2024」レポートはこちら >>
第3弾「久万高原ラリー」レポートはこちら>>
第4弾「YUHO RALLY TANGO」レポートはこちら>>
第5弾「モントレー2024」レポートはこちら>>