兼松由奈選手 レースレポート【モントレー2024】
こちらのシリーズコラムでは、当社がスポンサー契約をしているラリードライバー兼松由奈選手の情報や、ラリーの魅力などをお届けしています。
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今回のレースは、2024年JAF全日本ラリー選手権のシーズン第5戦。
6月に群馬県や長野県で行われた「モントレー2024」のレースレポートが兼松選手より届きましたのでご紹介します!
兼松由奈選手 レースレポート
モントレー2024
1.レース概要
2.結果
3.レポート
1.レース概要
■競技会名称
2024年JAF全日本ラリー選手権第5戦
加勢裕二杯 モントレー2024
■日程
2024年6月6日(金)~6月10日(日)の3日間
■場所
群馬県・長野県
■参戦車両
スズキ スイフトスポーツ RJ車両
■ドライバー/コドライバー
ドライバー 兼松由奈(かねまつゆうな)
コドライバー 山下秀(やましたしゅう)
※コドライバーとは、助手席に座って運転手に指示を出すナビゲーターのことです。
■コース概要
種目:スペシャルステージ(SS)ラリー
・SSの路面 ターマック(舗装路面)
・SSの数 10本
・SSの総距離 106.22km
・コース総距離 641.01km
2.結果
JN4クラス 4位/7台
総合順位(全日本選手権) 33位/70台
3.レポート
■LEG1(1日目)
予報通り晴れたLEG1、SS1、SS2ともにペース自体は上がりませんが、路面グリップの高い
林道ステージに、サーキットテストで合わせてきたマシンのセッティングが合っており、
フィーリングは非常に良好。
SS2のロングステージでは、ステージが途中から下りになっていることもありブレーキの
フィーリングが変化して後半は少し攻め切れませんでした。
SS3はいよいよ今大会の目玉でもある旧碓氷峠ステージ。片側1車線の2車線道路を幅いっ
ぱい使えますが、レッキでは片側車線のみの使用だったので、走行ラインをイメージしな
がらペースノートを作りました。それもうまくいき、ミスはありますがイメージ通り走ら
せることができました。
昼サービスでは、ペースを上げるためフロントタイヤを新品に交換。
午後のループでは、旧碓氷峠から走行。SS5の後半ではやはりブレーキフィーリングが変
わってしまうのですが、コドライバーのアドバイスによりペースを大きく落とすことなく走行。
その後給油の際の渋滞によりスケジュールに遅れが生じ、SS6は陽が落ち完全にナイトステージに。
補助灯をつけていなかったことも仇となり、1分近く遅く、5秒差の6位で終了となりました。
■LEG1(2日目)
1LEG2の朝のサービスパークは曇り、雨は夕方からの予報のためフロントにドライタイヤ
新品を履きスタート。
5位の前田/岡田組を追いますが、SS7では4秒負け、SS8で11秒勝ち、2秒差で5位へ
ポジションアップ。
ポジションキープしつつ、上位選手のチャンスも待つため、昼サービスではフロントを新品タイヤへ交換。
前田/岡田組からは「ブレーキがフェードしているから、午後はペースダウンして走行する。」
と伝えられますが、気は抜かずSS9へ。
ペースダウンの情報は前田/岡田組の作戦で、SS9では0.2秒負け。4位を走行していた
須藤/新井組がタイヤバーストによってペースを落とし、1秒先に。残り1本で3秒の間に
3台がいる4位争いとなりました。
ポジションアップを狙い最終SSへ。前田/岡田組に1.2秒、須藤/新井組に1.6秒勝ち、
0.6秒差で4位でラリーフィニッシュとなりました。
■次戦に向けて
今シーズンなかなかペースが上げられず、マシンセッティングを見直したり、ペースノート
や空気圧も見直したり試したりしてきて、ようやくいい所が見つかったラリーとなりました。
コドライバーの山下選手はドライバーでもある選手なので、苦手な路面やノートでの表現、
今回のラリーでは特にブレーキフェードやベーパーロックの際の走り方など、コドラからも
アドバイスをもらい、ドライビングやノートが良い方向へ変化していると感じられました。
SS6でのペースダウンや細かいミスや走り方に反省点は多くあり、表彰台を獲れなかった
ことは非常に悔しいです。
今シーズンは残り1戦となってしまい4カ月空いてしまうため、練習のために地方選手権
出場も視野にいれ、残る1戦に備えます。
■2024年JAF全日本ラリー選手権
第1弾「Rally 三河湾2024」レポートはこちら >>
第2弾「ツール・ド・九州2024in唐津」レポートはこちら>>
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第4弾「YUHO RALLY TANGO」レポートはこちら>>