木造で倉庫を建てるという選択 ―― タイムラプスで見る!中大規模・非住宅木造建築の最新事例
中大規模木造建築が注目される今、非住宅建築の選択肢として「木造倉庫」に挑戦した最新事例をご紹介します。
■木造の力を、非住宅建築へ――大型木造倉庫が描く、新たな可能性
「木造建築は、住宅だけのもの」そんな常識が、今、大きく変わりつつあります。
構造計画、スパン、意匠、納期、コスト――それぞれの条件に応じた柔軟な提案ができれば、非住宅においても木造は十分に選ばれる時代になりつつあります。
私たちセブン工業は、延床面積約900㎡の大型木造倉庫を当社敷地内に建設しました。県産材をふんだんに使い、自社工場で加工を行い、非住宅分野における“見せる倉庫”としての新たなモデルケースを形にしています。
■木材×最新工法が実現した、柱のない大空間
構造躯体には、柱・梁にヒノキの集成材、壁にスギのCLT(直交集成板)を使用しました。すべて自社プレカット工場で加工した、100%岐阜県産材となっています。
屋根には、木の圧縮強度と金属の引っ張り強度を組み合わせたATAハイブリッドトラス構法を採用。中間柱なしで20mスパンを可能にし、倉庫内は大空間に。
壁はCLTを活用することで、意匠性を保ちつつ、耐震・耐火性、施工性を両立しました。
■わずか5か月で完成――木造ならではのスピード感
2024年10月に着工し、2025年2月に竣工。約5か月という短工期を実現した本倉庫。木造ならではの施工スピードと、効率的な現場管理が成功の鍵でした。
タイムラプス動画で、5か月間の工事の全容を80秒に凝縮しました。ご覧ください。
■倉庫+αの価値――地域材活用と非住宅木造の提案へ
新倉庫は、プレカット製品の保管スペース拡大(最大1,200㎥)や、積込み場の拡充による出荷体制の合理化に対応。加えて、岐阜県との協定に基づく補助制度を活用し、地域材を活かした循環型建築モデルとしての価値も持たせています。
3月には関係者向けの見学会や竣工式を開催。設計事務所・施工会社など約50名が参加し、木造倉庫の可能性や工法への関心が高まりました。
■非住宅木造建築をご検討中の皆さまへ
私たちは、住宅にとどまらず、保育園・学校・店舗・倉庫・公共施設など、多様な非住宅物件で木造を提案し、実績を重ねてきました。
工法検討や設計支援から、プレカット加工、現場施工管理まで、トータルにサポートできる体制を整えています。
非住宅木造の構想がある方、ぜひ一度ご相談ください。